生木大祐

「外国人雇用」を成功させるために必要なものとは?

皆さんこんにちは。わたしはこのサイトの運営メンバーのひとりで生木と申します。このBLOGではざっくばらんに、わたしの経験や意見を述べさせていただきます。面白い内容になれば良いのですが、天がわたしに与えた文才には限りがあるようです。ご容赦ください。

わたしは現在の「技能実習制度」がまだ、研修生だった2001年の8月から外国人研修生・技能実習生の受入れに携わってきました。2011年10月までの約10年間は研修生・実習生を受入れ企業さんにご紹介する業者に雇われの立場、それ以降は経営側の立場でした。

わたし自身は高卒で、そもそも日本語しか操れません。それでも数多くの受入れに関わらせて頂くことが出来たのは、良い出会いに恵まれてきたからです。決してエリートでもないし特別なスキルをもっているわけでもないわたしが、日本で初めてブータン王国からの受入れを実現させることができたり、東日本で初めてカキ養殖業での受入れに成功することができたり、監理団体として初めて国連公式行事でスピーチできたのは、外国人雇用の成功に必要なのは、特別なスキルなどではないということだと思います。
では、一体なにが必要なのかというと、

・先入観を持たないこと
・なんでも日本が正しいわけではないと知ること
・相互理解を深めようとする姿勢

かなあと思っています。例えばわたしが日本初という栄誉に浴したブータン王国からの受入れでは、びっくりするくらい優秀な人材が応募してくれました。山々に囲まれた神秘的な王国、一軒一軒国民のもとを訪ね歩く聖人のような国王とその王をこよなく愛する純朴な国民たち、農業や畜産業、観光業が中心の牧歌的な国家……。しかし、わたしの先入観は全く誤りでした。民族衣装に身を包んで面接会場に訪れた候補者たちは誰もが5か国語も6か国語も操り、日本の産業技術を身に着けて祖国の発展に貢献する希望に燃えていたのです。

より良い労使関係を構築するためにわたしが心掛けていることは、ミスマッチをできるだけ減らすことです。雇う側、雇われる側の間に立つ者として、仕事内容や労働条件、外国人の場合は文化や習慣、日本との関係性についてできるだけ良質な情報を提供してお互いについて理解を深めていただくことに努めています。

本サイトを通じて、より多くの日本の企業さんたちと、外国人の皆さんの良い出会いが増えせれば良いなあと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。

ブータン王宮「タシチョ・ゾン」 (2015年撮影)

王宮、ブータン仏教界の総本山、中央政庁舎。
同行したブータンの人「3代前の国王が統一を果たした」。つい最近までいわばブータンは戦国時代だったんだなあと感慨に浸っていると、武田家の躑躅ヶ崎館を思い起こしました

 

1期生応募者の皆さん (2015年撮影)

王宮の一角にある労働省の一室で。
彼らの正装である民族衣装で。洋服で出歩くと罰金だそうですが、街中にはTシャツにデニム姿の若者がたくさんいました

 

首都ティンプーの街並み (2015年撮影)

当時一番の交通量を誇る交差点の様子。
信号機はありませんでしたが、警察官が毅然とした態度で交通整理していました

BLOGプロたちによるブログ

TOP